まめ知識ブログ

2009.12.16更新

 親知らず=智歯・第三大臼歯  
親知らずは英語ではwisdom tooth(智歯)と言い、物事の分別がつく年頃になってから、生えてくる歯ということに由来しています。一説によると、親が生え始めを知らないことから『親知らず』と名付けられたとか・・・。最近ではもともと存在しない人もいます。現代人は顎が小さい人が多く親知らずが生えるスペースがないため、全く崩出できずに顎骨に埋まったままの状態や、手前の歯に向かって横向きに生えてきて少しだけ顔を出す、という状況が多くみられます。口腔内の状態により様々ですが、正常に生えてきて上下で咬み合って、咬む機能を果たしていれば、一般的には抜歯の必要はないことが多いでしょう。多数歯を欠損している場合には親知らずが活躍することもあります。しかし、完全崩出できない親知らずの場合は、歯ブラシが行き届かず手前の歯の虫歯を誘発したり、歯肉炎や歯周病の要因にもなります。また、生えようとする力により、他歯や顎に痛みを感じ、かみ合わせや歯並びに影響を与えることもあります。腫れや痛みなど周囲の炎症を繰り返し起こしているとしたら、親知らずとその手前の歯との状態を考慮した上で、時期をみて抜歯の可能性もあります。親知らずを残して手前の歯を抜歯した方が良い場合もあるので、ご自身の親知らずはどんな状態か?定期的なチェックを受けましょう 
     手前の大臼歯に比べて高さが低く、歯ブラシが当たりにくい状態です。親知らずだけではなく、手前の大臼歯が虫歯にならないように注意が必要です。

 スペースがないため完全崩出できず、手前の大臼歯にぶつかっています。
溝の部分は十分には磨けないため、手前の大臼歯も虫歯になるケースが多くみられます。
    全く生えてこられず埋まった状態です。
手前の大臼歯の歯根を押しています。
親知らずに押されていると、大臼歯の歯根が痛んでしまい、溶けてなくなる場合があります。
  上下左右、全部あっても4本!
 それぞれの状態には違いがあります。
抜歯した方が良いのか?しなくて良いのか?
 生え方や口腔内の状態により異なります。

投稿者: 松島歯科

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