虫歯の原因
「細菌」「糖質」「歯の性質」が合わさり、虫歯が生まれます
虫歯の原因
- 細菌(ミュータンス菌,ラクトバチラス菌など)
- 歯の質
- 糖質(特に砂糖)
この3つの要素が重なって、そこに”時間の経過”がプラスされることで虫歯が発生します。
口腔内にはミュータンス菌をはじめ、虫歯の原因となる多くの細菌がいます。その数は300~400種類と言われています。この細菌が食べ物の残りかすに含まれる糖質と結びつき、ネバネバとした物質・プラーク(歯垢)を作ります。プラークは歯の表面に付着し、糖質を栄養分としてさらに増えていきます。
プラーク中の細菌は糖を分解して酸を生成し、この酸が歯を溶かす(脱灰)ため、やがて虫歯になっていきます。歯にプラークが付着している時間が長いほど、虫歯になるリスクは高くなります。
虫歯の進行段階
痛みがなくても虫歯が進行していることがあるため、ご注意ください
虫歯の進行段階 CO~C4
虫歯の進行状態は、CO・C1・C2・C3・C4に分類されます。
COは虫歯になる一歩手前です。
歯に透明感がなくなり白濁したような状態です。適切なブラッシングやフッ素塗布で再石灰化を促すことで、虫歯に進行しない場合もあります。
虫歯の段階 C1
状態 | 表面のエナメル質が溶け始めた状態です。 |
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症状 | 自覚症状はほとんどありません。 |
処置 | 虫歯になっている部分を削り、材料を充填したり、また、虫歯を削って型をとり、部分的な金属(インレー)を装着して修復します。 |
虫歯の段階 C2
状態 | 象牙質まで進行した状態です。 |
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症状 | 冷たい水がしみるなどの症状が出てきます。 |
処置 | 虫歯になっている部分を削り、材料を充填したり、また、虫歯を削って型をとり、部分的な金属(インレー)を装着して修復します。 |
虫歯の段階 C3
状態 | 虫歯が歯髄(神経)まで達し、歯髄炎を起こしています。 |
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症状 | 熱い物もしみて、ズキズキと強い痛みがあります。 |
処置 |
歯の根の治療が必要です。 材料の充填や部分的な金属では回復できないため、根の治療完了後は、金属冠(クラウン)をかぶせて修復します。 |
虫歯の段階 C4
状態 | 歯の上部(歯冠部)が溶けてなくなり、歯根だけが残った状態です。 |
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症状 | 歯根の先に膿ができ、炎症で頬が腫れ、激しく痛むこともあります。 |
処置 |
歯の根の治療が必要です。 材料の充填や部分的な金属では回復できないため、根の治療完了後は、金属冠(クラウン)をかぶせて修復します。 |
虫歯の治療
詰め物を詰めたり、金属をかぶせたりして治療をしていきます
黒く虫歯になった部分を削り、その部分の型をとり、部分的な金属 (インレー)を装着。 | ||
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根の治療 | ||
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虫歯が歯髄(神経)に達した場合、歯の神経を取り、専用の器具を使って神経が通っていた根管をきれいにして、根の先まで薬を詰めていきます。
根の治療完了後は、歯冠部を回復させるために土台を立てます。 | 型をとり、金属冠を作製して装着します。 | |
歯の神経を残すために
歯の健康に重要な神経を残すための治療も行っています
歯の神経があるかないかは患者さまが健康な歯を保つ上でとても大切なことです。神経のある歯は丈夫で長持ちしやすいですが,根の治療をしても神経がないとどうしても歯の寿命が短くなりがちです。当院では患者さまの歯の神経をできる限り残してあげたいと思い、虫歯除去の精度が高い顕微鏡を導入するほか、最先端の治療法を行っています。
3Mix-MP法
虫歯が進行し、歯の内部の象牙質や神経に達しているときに用いる治療法です。虫歯の部分の上に虫歯菌を死滅させる専用の薬剤を置き、さらにその上をセメントでふさぎます。この方法により、進行した虫歯でも神経を取らずに済む可能性が高まります。
ドックスベストセメント
3Mix-MP法と同様に、歯を削らずに虫歯菌を薬剤で消滅させる治療法です。ドックスベストセメントで用いる薬剤は3Mix-MP法のそれよりも殺菌効果が長く続き、また天然ミネラルが主な成分であるため、より体に優しい治療法と言えます。
ドックスベストセメント
3Mix-MP法と同様に、歯を削らずに虫歯菌を薬剤で消滅させる治療法です。ドックスベストセメントで用いる薬剤は3Mix-MP法のそれよりも殺菌効果が長く続き、また天然ミネラルが主な成分であるため、より体に優しい治療法と言えます。