まめ知識ブログ

2011.01.26更新

  
知っていますか?酸蝕歯 
健康そうに見える歯も、もしかしたら
酸蝕歯かもしれません
毎日摂取している食べ物や飲み物には酸が含まれています。その酸により歯の表面のエナメル質が溶けて薄くなった歯を、“酸蝕歯”と言います。 老若男女を問わず、成人の6人に1人が「酸蝕歯」があるとの報告もあります。
実は、どんな人でも日常的に酸の影響を受けています。しかし、唾液の力によってエナメル質が補修(再石灰化)されてバランスが保たれています。そのバランスが崩れて酸の影響を過剰に受けるようになった時、酸蝕が起こります。酸によりやわらかくなったエナメル質が溶かされ、時間の経過とともに歯が薄くなっていきます。しみるなどの知覚過敏のような症状もでてきます。 
 象牙質が透けて歯が黄色っぽく見えたり、歯が欠けたり、ひび割れたりしてしまいます。歯の酸蝕が進むと、歯の表面性状、形、見た目を変えてしまいます。
酸を多く含む食品には身体に良いとされている物が沢山あります。代表的なものと言えば、酢があげられます。色々な料理に使うほか、朝晩飲んでいる人も多いでしょう。また、スポーツ飲料、ビタミンが豊富なフルーツ、ポリフェノールのアンチエイジング効果で知られるワインも、酸を含みます。
酸蝕が心配だからと言って、酢をはじめ、酸を含む食品を一切摂らないようにする、というのはナンセンス、身体の健康のために良くありません。酸蝕は、食事をしている限り必ず起こることなので、酸蝕という現象を知った上で、酸から歯を守る習慣を日頃から心がけることが大切です。
例えば、酢の物など酸性の料理を食べた後はお水やお茶を飲むようにしたり、酸性の飲み物は、できるだけ早く飲んだり、ストローで歯に触れないように飲むようにするなど、口中の滞留時間を短くすることで、歯が酸の影響を受けにくくなります。また、硬いハブラシは避けてやわらかめの歯ブラシで、ゆっくりやさしく磨くようにしましょう。歯のエナメル質強化をサポートしてくれるような歯磨き剤を使用するのも良いでしょう。
飲み方や食べ方に気をつけて、歯科医院で歯の状態を定期的にチェックすることを心がけましょう。
身体に良い食事”と”歯の健康”、両方を楽しみたいですね。
 
 
※ 虫歯は細菌の出す酸によって歯が溶かされるものですが、虫歯は原因が「酸」というよりも「細菌」なので、酸蝕とは区別されています。
  

投稿者: 松島歯科

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